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写真、短歌、日々の思ったこと。
2006年09月29日 (金) | 編集 |
「きれいな色とことば」おーなり由子

この人、確か昔「りぼん」だったか「なかよし」だったか「マーガレット」だったかで漫画を描いていた人だと思う。この本は心の中や風景を色になぞらえて書かれたエッセイです。

私が言うのもなんですが、おーなりさんは、かなり気持ちで文章を書く人のようです。すごくわかる所もあれば、本人が入りすぎてて着いていけない所もある。

私の好きな色、青の章の最初の一文、
「いかりの正体は、かなしみなんだって」
を読んで、ご購入~となったのですが、まあなんていうか、まったりとしたというか、イラチさんにはイライラする所もあるだろうなっていうか、そういう本ですw。

いくつか私が気に入ったお話があるのですが、エッセイの題と私の独断による抜粋一文を載せておきます。

「失恋の色」
「いかりの正体は、かなしみなんだって」

「夕やけ青やけ」
青やけ。夕やけの青版なのだと、その子は言った。

「夏の庭」
青虫は葉っぱのソーセージみたい。
体中が青い葉のミンチでいっぱいになっている。

「紅茶教室」
時々思うのは、日常の事は、「おいしかったねぇ」「うん」といって、胸の中で暖かくそのまま持っている方が、その言葉の本質に近くて豊かなのではないかということ。

「夏のおくりもの」
「こんな近所、なかなかないねんよ!」
「あんた、わかってる?」

「台風の夜」
お茶を入れてテレビをつけると、真夜中三時にもかかわらず、テレビではがんがん台風情報を流している。なんだかうれしい。

「豆びいき」
ゆでただけで、なんておいしいんだろう

「天国のあるところ」
ただ、死ぬ時、人間は、口をまるく開けるのだと思った。

「日曜日の地図」
夫は地図が好きだ。

「四角いむらさき」
伝わる時には ことばがなくても 伝わる
だから 心せよ

「夢の色」
同じ色なのに同じ色ではない不思議。
色はきっと、目だけで見ているのではないと思う。

時間が流れていくことへの切なさみたいなもの、同じものを見ても違うように感じる不思議など、私がいつも感じていることも書いてありました。

思い込みすぎ、入り込みすぎってエッセイもたくさんあったけどw、しばらく時間を開けて読むと、また違ったふうに感じそうな本でした。

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