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写真、短歌、日々の思ったこと。
2011年03月16日 (水) | 編集 |
「選択の科学」
 シーナ・アイエンガー
 文藝春秋
 2010年11月12日発行
 1700円

図書館で借りて読んでいたんだけど、予約が入っててタイムアップ。
途中までしか読めませんでした。

今まで私はどれだけ選択肢があるかということが幸せの大きさに繋がると思っていたけれど、この本を読んでその考え方が少し変わりました。
選択肢が多ければ多いほど良いか、少ないほうが幸せかということは、当たり前と言えば当たり前だけれど、その人の育った環境によるところが大きいのだそう。
個人主義的社会に育った人は選択肢がないことを苦痛に思い、集団的社会に育った人は予め決められたこと、義務を果たすことによって幸せを感じるのだそう。
どちらが良いかは決めることは出来ないけれど、選択肢の少ない世界の人のほうが、自分は幸せだと感じることが多く、うつ病の人が少ないのだそうです。

本の中では日本は個人主義的社会か集団的社会かで言えば集団を重んじるほうに分けられていて、その中でもわりとゆるい集団重視社会に分類されているようでした。
確かに、自分ひとりが良くなることより、みんなのことも考えて行動するようにと親や先生や大人たちに言われて育ったような気がします。(出来てないけどw)
アメリカ人の友達と話したり何か約束したりする時も、個人主義的社会で育った友達との違いをよく感じました。

ここ数日の大地震の被災地の様子をTVで観ていても、日本人は集団的社会に生きているのだということを改めて感じます。
アメリカなどの外国と違って人が前へ前へ出ないぶん、足踏みすることは多いけれど、その代わり人々が秩序に従って辛抱強く身を寄せ合って、団結して出来る限り一番良い方法で何とかしようとしているように思います。

今まで多くなりすぎていた選択肢が急激に少なくなっている被災地の様子を見ると、被災地でなくとも焦りや不安を感じてしまいますが、よく考えると自分にとってほんとうに必要な選択肢というのはそれほど多くはないことに気付きます。
自分の周りの選択肢を少し減らして、選択肢が急激に減ってしまった人に少しでも補充されることを考えて行動するのが良いのかなって思いました。

世界中のいろんな人たちの選択肢を知ることは、自分にとって必要な選択肢をしぼって周囲や考え方をシンプルにすることに役立つものだな、と思いました。
次は「予想どおりに不合理」という本を読んでみたいなって思ってます。
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