写真、短歌、日々の思ったこと。
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2008年08月25日 (月) | 編集 |
 「恋文」
 荒木とよひさ/俵万智
 中公文庫
 2007年5月25日発行
 560円

 家庭のある52歳の男性と、独身の36歳の女性が
 あるパーティーで出会い、恋に落ちた。
 二人は女性の家の庭にある桂の木を
 ポスト代わりにして、手紙をやりとりする。
 この本に書かれているのは、ほぼ
 その手紙の内容だけ。

他人の恋のやり取りを知ることが出来る場合って、少ないと思う。
ドラマで見たり、街角のウォッチングくらい?
あとは報告好きの友達からとか?

私の友達たちは、いちいち今の恋の中で、二人きりの時にどういう風にやり取りしてるかを報告するような人たちじゃない。
だからお互い、あの子は二人きりの時はこんな感じだろうな、と想像するくらいなもん。
でもたぶん、想像とは全然違うのだろうと思う。
友達の話から、思わぬ欠片を拾ってしまい、「えっ・・・そんな甘いん!?jumee☆surprise11」と驚くこともある。
でも、「いや全然驚いてないよ、フツーだよね、あはw」って感じを装うw

そんな貴重な他人の恋の中身をのぞくことが出来るこの本。
なんだけど、ごめんなさい、これがもし二人のそのままならば、ぜんぜん現実味がない。
でも、現実味がないのは本のせいじゃなくて、私がこの本に出てくる二人のような大人ではないからだと思う。
ええと、私もいちおう、よい年した大人なので、足りないと言われようが、えっそれでw!?と思われようが、自分が大人だという自覚はある。
ただ、大人の種類がこの二人とは違うってこと。
本の二人は、美しい大人だ。

恋にはルールがあるのだろうな、と思う。暗黙の。
この二人のルールは、美しい恋であること、のような気がする。
手紙は中途半端に終わり、と言うよりむしろ始まりも無いような本なのだけど、今後この二人に何があったとしても、どんな修羅場になろうが、二人は「美しい恋」というルールを守りそうだ。

私は暗黙の了解、暗黙のルールというものがとても苦手。
KYではないと思うのだけれど、KYという言葉が大嫌い。
空気が読めるがゆえに、その空気や言わないずるさや逃げや読んだ空気の勘違い(実は読めてない)の可能性に押しつぶされそうになってしまい、どうしても受信した電波を言葉で確認したくなってしまう。

私にどうして欲しいのか、して欲しくないのか、あなたがどう思っているのか、余計な事を考えないで、遠慮しないで、心のままに言って欲しいと思う。
出来ることと出来ないことがあるけれど、あなたの言葉は全部食べたい。

どんな人にもあるように、この本の二人のそれぞれの中に、美しい恋のルールに当てはまらないもうひとつの手紙があるような気がした、というのは美しくない私の感想。
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テーマ:読んだ本。
ジャンル:本・雑誌
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