写真、短歌、日々の思ったこと。
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2009年01月11日 (日) | 編集 |
 「リピート」
 乾 くるみ
 文藝春秋
 2004/10/23発行
 1593円

 図書館で借りました。
 イニシエーション・ラブの作者の本。
 イニ~ラブを買った時、この本が横にあって、
 帯にイニ~ラブを超える仰天作!
 みたいなことが書いてあった。
 確かに、こっちのほうが面白かった。

 以下、ネタばれあり。


”リピート”とはタイムトリップのこと。
ただし、行けるのは10ヶ月前の自分の意識の中と決まっている。
未来のある時刻、ある地点に現れる時空の裂け目に突入すると、10ヶ月前の自分の意識の中に、現在の記憶を持ったまま戻ることが出来るというもの、それがリピート。
リピートを繰り返している風間という男から、リピートへゲストとして招かれた9人の男女。
それぞれの思惑、不信感を抱きながら、風間と9人のゲストは10ヶ月の時間旅行へと向う。

リピートするまでの話はなんかつまんなくて、読み進むのが遅かったんだけど、リピートしてからは話がいろんな展開を見せて、一気に終わりまで読んでしまった。
面白かった。
とても面白かったかもw

だけど、イニシエーション・ラブの時も感じたけど、この人の本、読後感があまり良くないなw
伊坂さんの「ゴールデンスランバー」とは真逆の読後感かも。
最後の最後に、一気にガクンと落とされて叩きつけられる感じ。

リピートかあ・・・。
10ヵ月後の自分に戻れるなら、私はどうするかな?
自分(とリピート仲間)だけが、これから起こることを知っている世界。
何度もリピートできたとしても、自分(とリピート仲間)以外は10ヶ月分の記憶が消える世界。

好きな人と一緒にならば、飽きるまで永遠のリピートを繰り返すのも良いかもしれない。
だけど果たして永遠に同じ気持ちでいられるかというと、やってみないと分からない。
二人の気持ちは、リピートするたびに一からになるわけじゃない、積み重なっていく。
もしもお互いの気持ち、それとも片方の気持ちが変わってしまったら?
相手が他の誰かとの生涯を決めてリピートをやめて、その後の人生を普通に生きることにしてしまい、1人でリピートを繰り返すことになったら?
自分の心が変わってリピートをやめ、リピートできなくなってから(時空の裂け目が現れる日時を過ぎてから)、やめたことを後悔してしまったら?

それとも、好きな人がリピートを知らない状態、私1人でリピートをしたとしても、やり直したというズルを何も知らない相手に言えないことで、罪悪感を抱いてしまいそう。
繰り返しリピートしても、好きな人はリピートするたびに10ヶ月分の記憶を失っている・・・。

だめだ、たぶん苦しくて耐えられない。
こんな風に考える私は、一度たりともリピートしてはいけない。
今まで過ごした楽しい時間を、もう一度繰り返したいとどんなに思っても、思い出しても良いけれど、戻ってはいけない。
時間は未来へ向うべきで、楽しいことは、未来に作るべきなのだ。
私の人生に、リピートのチャンスが現れないことを願っとこう。
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