写真、短歌、日々の思ったこと。
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2010年01月19日 (火) | 編集 |
花柄の紳士
 真崎 菜
 ブイツーソリューション
 2005/1/10発行
 987円

「花瓶には季節の花を飾り、隣には笑顔の種を撒く君がいる。そんな日常を31文字で描いたリップスティックグラフィティー」
・・・だそうです。

「恋のさじ加減」が分かりやすくて読みやすかったので、この本は私には珍しく買って読みました。
が、この本は「恋のさじ加減」のためのメモ帳というか、ネタ帳といった感じでした。
具体的に言うと、「恋のさじ加減」で掲載されていた短歌のいくつかが、この本の短歌を推敲したもののようです。

例えば、

恋のさじ加減 「ハンカチを差し出す君も口元にソースをつける夜店の帰り」
花柄の紳士 「ハンカチを差し出す君も口元にソース付け月もはにかむ縁日」

恋のさじ加減 「窓叩く豪雨に目覚め美点とは言えない君の寝姿直し」
花柄の紳士 「窓叩く豪雨に目覚め美点とは言えぬ手探りで直す寝姿」

他にもこの本の中にある、
「秋風は不意にシチューで鼻先をくすぐり献立変える申し出」
も確か、恋のさじ加減に「君」を入れて詠み直して掲載されていました。
他にもいくつか、ん?と思う短歌がありました。

この本の中の「恋のさじ加減」で詠み直されている短歌は、直される前よりも言葉が分かりやすく、いろんな要素を盛り込もうとしている「花柄の紳士」さんよりもさじ加減が上手くなっているように思いますw
花柄の紳士さんは、中にはスッキリと素敵な短歌もあるのですが、全体的にどうも31文字の中に言葉(内容)が多すぎて、一つ芯を伝えるということがブレてしまっているように思いました。
31文字に収まり切れなかったり、収めようと無理している流れになったりといったことが気になります。

ド素人が!何を言ってんだ!!って言われそうな感想ですが(滝汗)、このことは私が短歌を詠む時にも気になっていることなのです。
「31字に収まるように」、けれどそれよりも「音(聴覚、読んだ時の音の流れ)、文字(漢字か平仮名かなど、見た時のイメージ)、想像(歌の意味)の流れを大切に」、そして「伝える」。
・・・なかなか難しいのです。

私の個人的な感想としては、真崎 菜さんの短歌は2005年よりも2009年のほうが、より素敵になっていると思いました。
そうか、詠み直しってアリなのか・・・!
詠み直しは何となく「ズルイ」ような気がしていた私が子供だった・・・。
この本を読んで、そう思ったのでしたw

↓この本の中で気に入った短歌↓

創作の料理好きから枝豆を守り晩夏に垂れるハチミツ
花図鑑返せぬ君は「こんな味だっけ」とつつじを吸う休館日

適量と適当の語尾聞き違え風引く君には酷な味付け
埋まらないジグソーパズルは良いとして言いだしっぺの君は夢の中

上の二つと下の二つを分けたのにはワケがあります。
上の二つは全部良いなって思いました。
下の二つはココを直したらもっと良いなって思った短歌でした。
個人的な好みの話かもしれませんが、適量と適当の短歌は「語尾」のうしろに「を」を入れたほうが流れ的に好きで、ジグソーパズルの短歌は「君は夢の中」はせっかくジグソーパズルに夢中と夢の中の夢中を掛けている(?)のだから、もう少しそれを分かりやすくすると面白いかなって思いました。
まったく余計なお世話です、ごめんなさい~。

適量と適当の語尾を聞き違え風引く君には酷な味付け
埋まらないジグソーパズルは良いとして言いだしっぺは枕に夢中
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