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2011年04月07日 (木) | 編集 |
第3回『カウンセリングの「器(うつわ)」』

ここでいう「器」は、人の器、力量、実力という意味の「器」ではなく、囲い、範囲、受け皿という意味での「器」。
セラピストがクライアントに対してカウンセリングを行う際の、さまざまな決まりごとなどについての話だった。

まず、時間。
制限時間を決めることが大切。
クライアントが終わり際に語りだすこともあるけれど、基本的には制限時間を守るほうが良いみたい。
日常生活では「融通」というものが大切だけど、カウンセリングの場合はきちんと決まりに従ったほうが問題が生じないのかもしれない。

次に、場所、空間。
これも決まった場所であるほうが良いそう。
ただ、決まった場所と言っても人によって落ち着く場所というのは違う。
大きい部屋のほうが良かったり、狭いほうが落ち着いたり、きちんと整頓された部屋のほうがくつろげる人もいれば、散らかっていたほうがリラックスできるという人もいる。
なかなか難しそうだけど、決まった場所であれば、時間に差はあれど慣れてはくるのかも。
その人が落ち着いて話せること、秘密が守られること、セラピストが管理しやすい場所であることが大切。

そして、料金。
安すぎるとこの先生は腕が良くないのかもと思われることもある。
高くてはカウンセリングに続けてくることができない。
お金に関することも難しい問題だけど、キャンセルの際のことも含めて、最初の契約でしっかり決めておくことが大切。
お金のことを言うのは水臭い、汚いこととされることが多い。
そのためキャンセルの際など、その人の性格や思いが表れることがある。
抱える問題の原因やどうしてそういう風に考えるようになったのかなど、カウンセリングの話題になることもあるのだそう。

それから、死や犯罪についてのこと。
クライアントの中には、死にたいとか誰々を殺してやりたいなどの告白をする人がいるので、そのときの対処についても少し話があった。
死にまつわることが出てくる場合、本当の死ではなく、死んだつもりになって、という意味でその人の心情が変化する兆しのことも多いのだそうで、ギリギリのところまで守秘義務を守りつつ、万が一の事態にならないように注意しなければならないので、とても難しいというようなことが話されていた。

こうしていろいろ話を聴くと、聴けば聴くほどクライアントが安心できる「器」を作るのはなかなか難しそうで、カウンセリングには多くの時間が必要だということに納得する。
今まさに苦しい人に対して、「器」という制約を設けることが悪いほうへといかないのかな?とも思うけれど、制約のある、それも必ず守られる約束で作られた「器」であれば、そこで語られることの秘密も必ず守られると信じることができるように思う。
「こうしなければならない、こうあるべき世界」のことで苦しんでいるのに、「こうしなければ世界」に安心を感じるというのも不思議なものだなって思う。
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