写真、短歌、日々の思ったこと。
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011年12月06日 (火) | 編集 |
「利他のすすめ」という本を読んでから、利他の難しさについて考えるようになりました。
利他とは何か?というのは、さらっと流して考えれば簡単なことです。
辞書で「利他」を調べると、

1.自分を犠牲にして他人に利益を与えること。他人の幸福を願うこと。⇔利己。
2.(阿弥陀仏が)人々に功徳・利益(りやく)を施して済度すること。

と書いてあります。
ちなみに「利他のすすめ」には自己犠牲とは違うと書いてありました。
ああそうか、そういうものなんだな、って思えばそれで納得できそうではあるんだけど、私はひねくれているのか、どうも納得がいかないのです。

私が利他を難しいと感じるのは、100%人のためを思うことの難しさだけを言っているのではありません。
「利他のすすめ」の感想文にも書いたように、見返りを期待してしまったりと確かにそれも難しいですが、私がいちばん難しいと思うのは、何が利他か?ということが良く考えると漠然としていると思うからです。

親切をするのが難しいのと同じで、こちらが利他と思っていることが相手にとっては余計なお世話ということがあります。
よく、「客観的に見て・・・」と言うけれど、どれだけがんばって人の立場に立って見ても見ているのは自分なので、どうしてもそれは「主観的に見て客観的」なだけではないかと思うのです。

難しく考えすぎるとロクなことはないけれど、私にとってはこれは考え方や行動の根っこを決定する重要なことのような気がしています。
私が主観的かつ客観的に見て「相手はAと考えている」と思って、相手は「そうじゃない、自分はBと思っている」と言ったとして、その意見がどうしても食い違う時。
「相手がBと思っているのだからBだ」ということは、もしそれが事実だとしても私の理解の役に立たないのです。

私が相手のこれまでの言動や行動から、「あなたは優しい人だ」と言って、相手が「そうじゃない、自分は偽善者で実はとても酷い人間なんだ」と言っても、私にとって相手は優しい人にしか見えない。
私が相手のこれまでの言動や行動から、「あなたは私のことを好きではない」と感じて、相手が「そうじゃない、君の事をとても好きだ」と言っても、私は相手が私のことをとても好きだと感じることができない。
これは相手を信じる信じないの話ではないのです。
簡単に流そうと思えばできる、とても難しい問題。
それと同じで、私が本当に相手のためを思って行動しても、相手がそれを望んでいなければ、私の利他は利他になることが出来ないと思うのです。

自分が考えたことが今も将来的にも相手のためであり、且つ相手の望むことであるならば、話は簡単です。
世の中のすべてがそうであれば、きっとこの世はシンプルで幸せな世界なんだろうなって思います。
だけど、残念ながらこの世界はそうじゃない。
事がシンプルでなかった場合、いったいどういう風に選択すれば良いんだろう?
迷わないためには、どうしたら良いんだろう?

私はすでに、利他を諦めかけています。
自己犠牲や自分の判断を曲げての利他は、そう思っている時点で足元が揺らいでしまっている気がします。
長く続かなかったり、結局悪い結果を生んでしまうように思えてなりません。
利己的に、私の主観で出来る限り客観的に見て、そうだと思ったことを信じて選択するしかないのでは?と思うのです。
もちろん相手との折り合いをつけながら、ではあるけれど、その努力は惜しまないつもりではあるけれど、それでも最終的には自分の判断になってしまうと思うのです。

簡単に流そうと思えばできる、とても難しい問題。
簡単に流すことが出来るのなら、ずっと流し続けるほうが楽。
そのほうが幸せかもしれません。
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
 のーたんのブログは時々『ちゃんと考えるきっかけ』を与えてくれるんだよね(ありがとう)。
 のーたんの言う通り難しいよね。色んな経験から最近では正解なんて何一つないんだろうな…って思います。
 良かれと思ってした事は相手には悪い事だったり、喜んで貰えたと思った事も、その喜びは演技だったり…。自分がいいと思う事が必ずしも相手にとってもいいって事はないんだな…って。同じになる事の方が難しいかも…って思う。だから私も
、利他は難しいって思う。諦めてはいないけど、利他はできないって思ってる…(って事はのーたんと同じで諦めているって事かな…)。
 う~ん、こういうテーマは頭がこんがらがってくる…。私は、自分なりに考えた正しい行動をしようと思います(正しいかどうかの判断も人によって違うから、自分の心にやましい気持ちが浮かばないようにを基準として…自己満足って事になるけれど)。
 でも、こんな風に生きる事に関係することを真剣にブログでも話せるのはいいと思います。表面だけで生きるより、時々はしっかりこんな風に考えるのは大切なことだと思うから。一度のーたんと何かテーマをあげて話してみたいな…。
2011/12/06(Tue) 23:27 | URL  | マーヤ #-[ 編集]
この本は読んでいませんが、こういう文脈で語られる「利他」は 、暗黙のうちに「空気を読む能力」を求めているんじゃないかと思います。
「人のためになることをやれよ、ただしお節介にならないように空気を読めよ」と。
空気に服従するのって、特定の人の感情を読んでその望む通りにすることですから、これは権威主義の一種なのではないかな…うーん
2011/12/06(Tue) 23:54 | URL  | きうり #-[ 編集]
■マーヤちん
こちらこそ、読んでくれてありがとう。
こういうことって面倒くさいっぽいから、日常生活で話題にしたりすることってあんまりないんだよね。
考えてても途中で、もういーや、とか投げ出しがちでまとまるとこまで行かなかったり。
記事にすると頭の中を整理するのに良いんだけど、読む人は面倒くさいかもなーって思ってますw
それなのにいつもマーヤちんは真剣なコメントを返してくれるから、他の人が思ってることを知るきっかけになってます。
ありがとうね^^

>正解なんて何一つないんだろうな…って思います。

うん。
正解が何ひとつないか、全部正解か。
ある選択をするとき、どっちを取っても正解にすることが出来て、そしてもし取らなかったほうを取っていたらどうだったんだろう?って思ってしまうように思います。

>良かれと思ってした事は相手には悪い事だったり、喜んで貰えたと思った事も、その喜びは演技だったり…。

よくあるよね、こういうこと。
前にベトナム人の友達に、欲しがっていたジューサーをプレゼントしたんだけど、プレゼントした時は既に持っていたらしく、あからさまに「(もうあるのに)」って困ったというより迷惑そうな顔をされました(汗)
それ見て、もう買ったのかなって思ったから、「もう持ってたら友達にプレゼントすれば良いよ」って言ったんだけど、喜ぶと思ってプレゼントしたから、そういう顔をされてちょっと悲しかったです。

ことは、もらった時は演技でも喜ぶ顔をしたほうが良いんだなって思うんだよね。
本当はそういう(咄嗟な)場合でも、プレゼントしてくれたその気持ちが嬉しいんだから、ありがとう~!って素直に喜べれば良いんだけど・・・それでも本当はもう持ってたってあとでバレたら、あの喜びは演技だったのかなあってまた傷つけてしまいそうだよね。

演技というか・・・なんていうか、演技じゃなくて、気持ち自体が嬉しいのは本当なんだし、そこは素直に喜んで「けどこないだ買ってしまったわー>< でもでもせっかくだしこっちを使わせてもらって、自分で買ったのは誰かにあげるわw欲しがってたの覚えててくれて嬉しい^^ありがとう!」とか、ちゃんと伝わるように伝えたいなって思いました。

利他は難しいし、利他を利他にしてあげることも難しいね。
本当のありがた迷惑な場合もあるし。
親戚のおじさんにめちゃくちゃ単純な人がいて、結婚してない人には「早く結婚したほうが絶対に良い!」、子供のいない夫婦には「子供は良いで~、なんで作らんの?いらんの?早く作ったほうが良いで」ってしつこく言う人がいるんだよね。
自分が早く結婚して子供がいて幸せだと思ってるから言うんだろうけど・・・こういう人って困るよね(汗)
きうちんも言ってるように、利他は空気を読めってことを強制的に含んでると思う。

>私は、自分なりに考えた正しい行動をしようと思います(正しいかどうかの判断も人によって違うから、自分の心にやましい気持ちが浮かばないようにを基準として…自己満足って事になるけれど)。

うん、それで良いとおもうよ。
人間なんだし、神さまみたいに完璧は無理だと思ってれば大丈夫な気がする(笑)
自分が利他をしようとして失敗したかも?っていうのも、その後に少しでも生かせれば良いよね。

> でも、こんな風に生きる事に関係することを真剣にブログでも話せるのはいいと思います。表面だけで生きるより、時々はしっかりこんな風に考えるのは大切なことだと思うから。

ありがとうw
またややこしいこと書くときもあるかもだけど、気が向いたら付き合ってねw
2011/12/07(Wed) 12:43 | URL  | 野坂らいち #uv1XZDJs[ 編集]
■きうちん
>この本は読んでいませんが、こういう文脈で語られる「利他」は 、暗黙のうちに「空気を読む能力」を求めているんじゃないかと思います。

そうですね。
だから難しいのか・・・。
あんまり考えすぎると、範囲が広すぎてどこから手をつけて良いか分からない試験勉強みたいになりますねw
手近でとても分かりやすい、簡単なものから(だけ)するのが確実なのかも。
2011/12/07(Wed) 12:50 | URL  | 野坂らいち #uv1XZDJs[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。