写真、短歌、日々の思ったこと。
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2011年12月09日 (金) | 編集 |
 「月のしずく」
 浅田次郎
 文春文庫
 1997年10月発行

どこだか忘れたけれど、本のレビューサイトで読んだ、この本の中の登場人物の台詞が気になって読んでみました。
不器用だけど、心がきれいでまっすぐな人が出てくる短編集でした。

私が気になった台詞を引用しておきます。
一番最後の短編、「ピエタ」の中に出てくる中国人、李さんの台詞です。

「すきだから。我真的愛你。あいしているから、ほんとは-」
と、ミスター・リーは絵本で本を隠したまま、声を詰まらせた。
「ほんとは、けっこんなんかしてくれなくていいです。リーさん、すてられていい。トモコのアイレンになれるかもしれないっておもってね、うきうき、どきどき、それだけでいいです。りーさんかくごしてますから。おかあさんとあってね、おかあさんとトモコのことよくしらないけど、けつろんでてね、ぼくがやくにたってにほんにかえったら、もうすてていいです。再見、さよなら、しかたないです。かなしくないですよ、いちねん、とってもたのしかったからね。さいごにトモコとイタリアにきたの、リーさんいっしょうのおもいで」

いったいどういう設定なのかととても気になって読んでみました。
ああそうか、そういう設定・・・。
李さんの一途さに胸がぎゅっとなりました。
現実にこんな人って存在するのかな。
いるんだろうな、どこかには。

七つの短編のなかでは、「月のしずく」と「ピエタ」が良かったです。
こんな風に自分のプライドを捨てて、惨めさを取り繕うことなく人を大切にしたり愛することができる人になれたら・・・って、ちょっと羨ましくなってしまいました。
あと80年くらい経たないと、私には無理かも><
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