FC2ブログ
写真、短歌、日々の思ったこと。
2006年11月18日 (土) | 編集 |
「会うまでの時間」
俵万智
文藝春秋
¥1300(税込)
「サラダ記念日」「とれたての短歌です。」「もうひとつの恋」「かぜのてのひら」「チョコレート革命」の5歌集1400首あまりのなかから、394首を著者自身が精選。

他の人の短歌や俳句って、読むと影響されてしまうかも・・・と思って今まで本を読んでいませんでした。でも夏からずっと短歌を詠んでいて、ハイクブログも初めて、いろんな人の作品に触れたりもしたけれど、最近、影響されることってあまり無いのかな、と思い始めました。

というよりも、影響されたところで真似るだけのテクがないっつーかw、頑固一徹っていうか、思い込んだらっていうか。私にはほんわかしたり、ふわ~っとしたり、淡々とした短歌は詠めないのです。前向きな短歌もあるかもしれないけど、厳しい感じ。憧れなんだけどな・・・癒し系。

という訳で俵万智さんの自選歌集を読んでみました。
もう、なんていうか、恋や愛がいっぱいでした。だらけでしたw。そうじゃない短歌もあるにはあるけれど、それは、なんていうか箸休めみたいな感じ。俵万智さんって、恋多き女性なんでしょうか?こういう本を読むと、つい深読みしてしまいます。

さて。明日は大阪に行くから、今日は早く寝ないと。
サクサク行きましょう。巻いて巻いて~(エセ業界人風w)
読んだ中で、心にとまった短歌です。
付箋だらけでしたが、がんばって削りました。


生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る

シャンプーの香をほのぼのとたてながら微分積分子らは解きおり

この子らを妊りし日の母のことふと思う試験監督しつつ

ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる

我が友はクリームコロッケ揚げておりなんてったって新婚家庭

まっさきに気がついている君からの手紙いちばん最後にあける

憎というほどの濃度を持たぬままとろりと胸に何かたまれる

それ以上近づけないけど傷つかない「ありがとう」とは便利なことば

どんな愛過ぎて今吾の前にいる知らずにいたいくらい知りたい

「愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛が戦うときはどうなるのだろう

焼肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き


この中で、ひとつだけ、絶対選べと言われたならば・・・
1番目のです。その次は6番目の、そして9番目。

いちばん最後のは、心にとまったというより、生々しすぎて怖いので載せてみましたw。おまえはいったいどんな恋をしてるんだ、と万智パパ気分でお説教したくなる短歌ですw。
スポンサーサイト




コメント
この記事へのコメント
この本、夏に読みました。
サラダ記念日を昨夜読み終えて思ったのは、やっぱりベスト版より、それぞれの歌集のほうが良いなあってことです。
歌は31文字で完結しているけど、その前後や、あるまとまりでストーリーになってるからです。
当たり前なんだけど、同じ本を読んでも、心に留まった歌が違うというのは面白いですw
2006/11/18(Sat) 07:06 | URL  | hokiinu #79D/WHSg[ 編集]
◇nao姫 おばんにござる
たわらまち・・・田原町の出身なんでしょうかね?
ペンネームに町の名を使うってのもいいもんですね。皆と待ち お勝ち満智 ・・・
さて たわらまちさん。かるーいようでそうでもなく 短歌を口語体でいともするりと読める・・・なんだか自分にもつくれそうって思わせる,そういう点で素晴らしい歌人ですね。
hokiinu氏もまち女史の歌集をたくさん読んでるんですね,流石。
さてさて,予 この中から一首と問われれば 姫に同じく一首目とこたえん
予も生ビール買い求めること多くして かやふに女性に見られたれば なかなかに心沸き立つとぞおもへる
予の指には結婚指輪は付けてなきにあるも 「つくづくと見る」とは指輪を探すにあり哉 はたまた その指に眼の吸い寄せられるにあり哉 なかなかに意味深きとおもへる
2006/11/18(Sat) 21:11 | URL  | あかひと #79D/WHSg[ 編集]
>近づけないけど傷つかない「ありがとう」
私はこのなかではこれが一番好きというか、共感が出来ました。うまいなとは思うけど、短歌とか俳句ってどうも…字数というシバリがあるのが苦手の原因かも。
2006/11/18(Sat) 23:37 | URL  | Ravioli #79D/WHSg[ 編集]
■ほきいぬさん
>この本、夏に読みました。
実は、知ってましたw。というより何となく覚えてました。図書館でこの本を見て「確かほきいぬさんとこで見たことある気がする」と思って借りて読んだんです。
でも全く別の視点のまま心にとまる短歌を選びたかったし、記事も書きたいと思って、ほきいぬさんの記事は読み返しませんでした。さっきTBお返しする時に読みましたが、ホント、選んだ短歌が違うのが面白いですね。
>それぞれの歌集のほうが良いなあ
そうかも知れないです。読んでいて、何かカラオケのメドレーを歌っている気分になりました。私はメドレーはあんまり好きじゃないのです。
でも生々しすぎるのもあまり得意でなく、そこはかとなくゾクゾクするwみたいのが好みなので、チョコレート革命は読むのやめておこうかなって思いました。
2006/11/18(Sat) 23:39 | URL  | noa #79D/WHSg[ 編集]
■あかひと さん
>一首目
>「つくづくと見る」とは指輪を探すにあり哉
指輪ですかー。私は指輪を探すという風には見ませんでした。
この「君」はもしかすると指輪をしている人だったかもしれないですが、指輪をしていなくても、いたとしても、私は探していたのでなく、まさに「見ていた」のだと思いました。
どうしてそんなに「つくづく見」てしまったのか。それはふと見た手から、いろんな場面を思い出したり、想像したり、妄想してしまったからだと思うのですw。その手が持つビールから、握るハンドル、お箸を持ったとき、パソコンのキーを叩くさま、自分に差し出された手や、手を繋いだ時のこと、指輪をしていたならそれをはめた時のことなど・・・。
すみません、手フェチなので、ついw。
もういっそのこと妄想協会の会長に立候補しようかな・・・。
2006/11/18(Sat) 23:57 | URL  | noa #79D/WHSg[ 編集]
■Ravさん
>近づけないけど傷つかない「ありがとう」
これも良かったんだけれど、なんか切なかったので、(マイ)ベスト3には入れませんでした。
近づきたいけれど、相手は「ありがとう」という言葉で線を引いてしまってる。
そんなのって・・・そんなのって・・・
私も引くしかないじゃないっすかー!!!
って感じで入り込みすぎるのでw
>字数というシバリがあるのが苦手の原因かも
作るときはそのシバリがたまんない(ごめんなさい、今日疲れててちょっと変ですw)んです。
うまく言葉が浮かんで、しかもファッションで言う、ちょっと着崩した感じに仕上がったときは、嬉しいし、それに対する反応があるとサイコーに盛り上がります。盛り上がってるのは自分だけだったりしますけどw。
2006/11/19(Sun) 00:10 | URL  | noa #79D/WHSg[ 編集]
高校の時に、”生・俵万智”を見たことがあります。有名人と会える機会なんて、当時はなかったので、妙に感動したのを覚えています。俺の記憶の中では、国語の先生と俵万智の顔がダブっているんですけど。そのぐらい、そっくりでした。
2006/11/20(Mon) 17:51 | URL  | パソ #79D/WHSg[ 編集]
■パソさん
>高校の時に、”生・俵万智”を見た
>国語の先生と俵万智の顔がダブっている
俵万智さんって高校の先生してましたよね?
パソさん、もしかして習ってた・・・?・・てことじゃないかw
ちなみに私はカリフォルニアのレストランで松田聖子さんに遭遇してサインと握手をしてもらったことがありますw。
2006/11/20(Mon) 19:51 | URL  | noa #79D/WHSg[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
今年7冊目の読書。いったいいつになったら習字の練習をするんだ・・・。「会うまでの時間」俵 万智俵 万智の歌集「サラダ記念日」、「とれたての短歌です。」、「かぜのてのひら」、「チョコレート革命」から著者自身が選らんだ394首を抜き出して編集した、いわゆる....
2006/11/18(Sat) 06:42:12 |  カラフル★ダイアリーズ