写真、短歌、日々の思ったこと。
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2007年11月07日 (水) | 編集 |
「生きて死ぬ智慧」
 文・柳澤桂子
 画・堀文子
 小学館
 2004年10月10日発行
 1200円


今さら間に合わないかもと思いつつ、2007年の抱負の項目3、「般若心経に関する本を5冊以上、読めるだけ読んでレビューを書く」について、ジタバタしてみようかと。


この本は、般若心経を媒体にして、人と宇宙を繋ごうとしている本だと思う。
人や物を宇宙に満ちている粒子の集まりだとして、すべての人、物は宇宙とひと続きだと言っている。
粒子であると見れば、すべてのものは境もなく、拘りもなく、ただの変化する物質であると見ることが出来る、それが空(くう)だとしている。
確かにそういう見方もあると思う。
科学の目で見れば、お金も恋人も体も老いも死も喜びも涙もただの現象でしかない。

私は般若心経の本を5冊読んでレビューを書くと書いた。
けれど、一冊目のダイソーの本を記事にしたとき、すでにちょっと気付いてた。
私は悟りに興味がない(笑)
悟りって、あまりにも空すぎて、あまりにも無すぎて、まるで食事制限時の病人食みたいだ。
心が波立たないということは、苦しみもフラットなかわりに、喜びもフラットだ。
苦しみを自力で乗り越えられる人、もしくは乗り越えられるくらいの苦しみしか持たない人には、悟りは必要ないように思う。
人間臭さを、無理に消す必要はない。

ただ、この本は面白い。
般若心経が、口語体で読みやすく、分かりやすく書かれている。
一度だけではなく、繰り返し何度も読むことで深く心に浸透していくような本だと思う。
心が荒立った時、悲しみの湖の底からどうしても浮き上がれない時に読むと良いかも知れない。

作者は36年間、病気と闘ってきた人だそうだ。
激しい嘔吐と腹痛、頭痛、めまい、倒眠と非常に苦しい症状が一週間、次の一週間は寝たり起きたり、第三週でやっと元に戻れるという、一ヶ月に二週間しか起きられない生活を36年間。
その、想像もつかない苦しみから少しでも逃れるには、そのような生活から喜びを感じる為には、悟りは必要だろうと想像する。

本文から抜粋。
宇宙は一つづきですから
生じたということもなく
なくなるということもありません
きれいだとか 汚いだとかいうこともありません
増すこともなく 減ることもありません
「空」にはそのような
取るに足りないことはないのです

(中略)

実体がないのですから
「空」には
物質的存在も 感覚も
感じた概念を構成する働きも
意思も 知識もありません

眼の領域から意識の領域に至るまで
すべてないのです



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テーマ:読んだ本。
ジャンル:本・雑誌
コメント
この記事へのコメント

小生推薦(非文部科学笑推薦書)の聖なる句
コリント人への第一の手紙
 第13章4-7節
2007/11/10(Sat) 18:18 | URL  | tani #-[ 編集]
■taniさん
TBの記事を読みました。

>私たちは大いなる愛をもってしても、小さなことしかできません。

あらゆる意味で、泣きそうw
私は、愛とか、大きいこととか小さいこととかはもう、分かりません。
困っている人がいたら、できる限り助けるだけです。
人の邪魔をしないよう、自分をコントロールするのに必死です。
私のこの欲は、愛とかそういうものを踏み潰してしまうのです。
2007/11/11(Sun) 01:43 | URL  | のー #ftpII.ds[ 編集]
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{/note/}{/pen/}町の文化祭(芸術祭)の参加作品については、「花」というタイトルで一部紹介してみたが、192□年出生の小生にとって、生まれて初めて観る、色紙にかいてある、ヘンテコな作品が目にとまった。「カリグラフィー」と書いてあるコーナーである。 幸い、当番の
2007/11/10(Sat) 18:25:28 |  狸便乱亭ノート
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